石造りの家の特徴

日本に少ない石造りの家

日本では、木造建築の建物は多くありますが、石造りの家は少ないです。石造りの家の特徴に関連して、その理由を2つ紹介します。1つ目は、石は硬く重いため、素材の切り出しや運搬に労力がかかるからです。建築に手間がかかると建築費用も増大することもあり、なかなか石造りの家が選ばれないということです。2つ目は、日本は地震大国であるからです。石造りの家は、石を積み上げてそれを繋げて造られます。この構造は揺れに弱く、地震の揺れによって石を繋げている部分が外れてしまえば、家が崩れてしまう可能性が高くなります。それに対し、木造建築の建物は耐久性に優れているので、日本では石造りの家よりも木造建築の建物が多くなっているのです。

生活上の利便性はどうか

石造りの家は、生活上便利な点がいくつかあります。1つ目は、火で燃えにくい点です。木は火で燃えてしまいますが、石は火で燃えにくいため、火事で家が燃える可能性が低くなります。2つ目は、木に比べて虫が寄り付きにくい点です。木造建築であれば、シロアリなどの害虫によって家が劣化してしまう可能性が高くなりますが、石造りならば、そのようなリスクを下げることができます。3つ目は、石は熱伝導率が低いので夏でも涼しい家になることです。石の熱伝導率が低いことによって、太陽光や外気温の影響による室温の上昇を防ぎ、夏場でも比較的涼しく過ごすことができるのです。このように、石造りの家は、生活上便利な特徴を持ち合わせています。